指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療) 顎口腔機能診断医療機関

画像|ユニ矯正歯科クリニック

見出し|治療例

見出し|成長終了後の治療

症例1) 開窓牽引:前歯の埋伏歯を開窓牽引して並べた症例
治療前

画像|開窓牽引 治療前

初診時11歳の女の子です。左上の前歯(1番)が埋まって(埋伏)います。また、上アゴの6歳臼歯(第一大臼歯)は左右ともありません(先天性欠如)。写真で写っている奥歯(水色矢印)は第二大臼歯(12歳臼歯)です(上から見ると三角形の形をしています)。しかし、下のレントゲン写真の赤丸に親しらず(第三大臼歯)が認められます。先天性欠如の第一大臼歯の代わりに第二大臼歯を、第二大臼歯の代わりに第三大臼歯を使うことによって、大臼歯の噛み合わせを作ることが可能です。

左上の1番(埋伏歯)は、CT撮影で埋まっている位置を三次元的に計測しました。そして、口腔外科のとチームアプローチにて、開窓牽引(埋まっている歯に装置をつけて引っ張り出すこと)を計画しました。その準備として、埋伏歯を引っ張り出すための装置を装着しました。歯の表側にはマルチブラケットで萌出の場所づくりを、裏側にはホールディングアーチという装置で引っ張り出すための支えを作りました。

画像|レントゲン写真 治療前

開窓牽引の経過

画像|開窓牽引の経過1

画像|開窓牽引の経過2

画像|開窓牽引の経過3

その後、下あごの歯列にもマルチブラケットを装着し、機能的な噛み合わせを作りました

治療後

画像|開窓牽引 治療後

埋まっていた前歯(埋伏歯)も綺麗に出すことができました。この前歯の部分は、さし歯やブリッジなどの作り物にすると、審美的に悪かったり、ほかの歯を削らなければなかったりしますが、自分の歯で並べることができました。本人、ご家族にはとても満足していただいています。

また、右上の第二大臼歯の役割を担う、親しらず(赤丸)は、まだ発育が遅れているので萌出後、歯列に並べる予定です。

画像|レントゲン写真 治療後

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