指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療) 顎口腔機能診断医療機関
初診時12歳の女の子です。主訴は、前歯が出ていること。やや下あごが小さく、前歯の噛み合わせも深くなっています。上唇の突出感がありました。治療は上あごの第一大臼歯を左右1本ずつ抜歯し、前歯を後ろに下げ、また上方に持ち上げて噛み合わせを浅くしていきました。補助装置として、奥歯をコントロールするためにヘッドギアを家で併用していただきました。
まず、上の歯に目立たない(審美)ブラケットをつけて慣れていただき、その後、下の歯にも装着していきました。
前歯の噛み合わせも浅くなり、理想的な噛み合わせになりました。その結果、唇の突出感もなくなりなり、より自然な口もととなりました。マルチブラケットの装着は、約2年3カ月でした。ブラッシング指導が大変でした。すべての治療費の総額は約75万ほどでした。
装置の使用状況やブラッシングによるプラークコントロールと定期的な通院などの患者さんの協力度が非常に重要で、治療結果、治療期間、治療費に影響します。また、 歯の移動するスピードは、個人差があり、予想された治療期間が延びることがあり、治療費に影響します。