指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療) 顎口腔機能診断医療機関

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見出し|不正咬合と耳鼻疾患との関係

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前回は、不正咬合(こうごう)について、日常で注意できることを説明しました。しかし、最近、患者さんを治療していて気がついたのは、耳鼻疾患との関連が疑われる患者さんが年々増えてきているということです。出っ歯さんのケースに多いのですが、レントゲン上でアデノイド(咽頭扁桃肥大=いんとうへんとうひだい)が認められたり、口蓋(こうがい)扁桃が肥大していたりして、鼻呼吸(鼻で息をすること)ができず、口呼吸(口で息をすること)をしている状態です。さらにアレルギー性鼻炎や副鼻腔(びくう)炎などが加わると、最悪のケースとなります。

このような子供たちは、どの様な顔をしているのでしょうか。口はポカンと開いていて、上唇(くちびる)はたいらではなく、山のようにつり上がり、鼻はやや横に開いています。そして、ボケーッとしている時間が多くなります。口の締まりが悪いので、前歯が出てくるのがわかりますね。そして、前歯が出てくると、口が閉じにくくなり、悪い循環の始まりです。

鼻呼吸することは、空気が加湿され、気道の組織が守られ、さらに大切な脳の冷却作用を行っています。コンピューターのファン(冷却装置)と同じです。この機能が低下すると、冷却効果が悪くなり、脳内温度が上昇し、ボケーッと集中力が低下した状態になります。

口呼吸では気道の組織が守られず、風邪を引いた時などは高熱の原因となり、口腔内も乾燥して、虫歯や歯周病、口臭などを誘発します。舌の位置も変化し、歯列不正や顎骨(がくこつ=アゴの骨)の発達にも悪影響を及ぼします。当院では、CT(コンビームCT)にて、患者さんの耳鼻のチェックを行っており、このような患者さんは、耳鼻咽喉(じびいんこう)科に治療を依頼し、矯正歯科とのチームアプローチによる治療を行っています。大気汚染、環境の悪化なのでしょうか。お宅のお子さんは大丈夫ですか?

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